天守閣と櫓の違いとは?櫓の種類や役割も簡単に解説!
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前回は、天守閣の意味と構造をお伝えしましたが、今回は、「櫓」について見ていきましょう。
前回のおさらいはこちらをどうぞ。^^
天守閣と櫓って何がどう違うのか?
けっこう、混同している人も多いですよね。^^;
ということで、櫓について、種類と役割を簡単にわかりやすくまとめました。
どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいね。^^
櫓ってそもそも何?
そもそも櫓の由来は、いろいろあるそうです。^^;
簡単な物見が発展したものとする説や、弓や矢の保管庫としていたものが発展したものとする説など様々です。
ですが、名前からして、武器の保管庫だった「矢倉(やぐら)」が発展したものと考えるのが自然なような気もしますし、一般的に言われているのもこちらですね。
近世城郭になると、武器だけではなく、塩、味噌、薪、炭などの保管庫になったりもしていたそうですよ。^^;
櫓の意味や役割とは?
櫓は、保管庫としての役割が大きいのですが、それよりも、天守閣を敵から守るという重要な役割があったのです。
城のシンボルとする天守閣が落ちてしまえば、城が落ちてしまうことになるので、いかにそれを守るかということで、考えられたのが、複合式天守や連結式天守のように、櫓を連結させて、天守を守るという配置方法でした。
ですので、天守を守ることが最大の役割でもあったのです。
櫓の種類は?
それでは、櫓の種類ってどんなものがあるのでしょうか?
早速見ていきましょう。
次の図は、いろいろな櫓のイメージを表している図です。
(出典:wikipedia)
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平櫓・二重櫓・三重櫓
イメージは、平屋、二階建て、三階建ての家といったところでしょうか?^^
現存する櫓として、彦根城の西の丸三重櫓、備中松山城の二重櫓などがあります。
隅櫓(角櫓)
曲輪(城の敷地範囲)の角を利用して建てられた櫓を隅櫓(すみやぐら)とか、角櫓と呼んでいます。
隅櫓は、その場所によって、「二十四方位」にちなんだ名称をつけられることが多かったようですね。
たとえば、東南を二十四方位で表すと「辰巳」になります。そこに配置された櫓は、「巽(辰巳)櫓」という名前が付けられたようですよ。^^
現存する櫓では、弘前城の二の丸辰巳櫓、二の丸未申櫓、二の丸丑寅櫓、明石城の巽櫓、坤櫓などがあります。
また、普通に方位を示す、二条城の東南隅櫓、西南隅櫓、名古屋城の西南隅櫓、東南隅櫓、西北隅櫓などもあります。
多聞櫓
長屋形式の細長い櫓を指します。
この由来は、松永久秀が居城としていた「多聞城」に、長屋形式の櫓を建てたことから付けられたとか。
この多聞櫓は、いくつかに分かれます。
櫓と櫓をつなぐように建てたものを「渡櫓」、門の上に建てたものを「櫓門」、櫓門から連続して建てたものを「続櫓」と呼んでいます。
また、多聞櫓であっても、金沢城の「三十間長屋」、「五十間長屋」というように長屋を使う場合もあったようです。
現存する櫓としては、彦根城の太鼓門続櫓、二の丸佐和口多聞櫓、大坂城の多聞櫓(渡櫓、続櫓)、高松城の北の丸渡櫓などがあります。^^
重箱櫓
こちらは、重箱のように、同じくらいの箱が2階建てになっているイメージです。^^
現存する櫓としては、岡山城の西の丸西手櫓、臼杵城の畳櫓、卯寅口門脇櫓などがあります。
そのほかの櫓
城主が帰城する街道などを見張るための「着見(つきみ)櫓」、海を見張る「潮見櫓」、月を見るなどの風流を楽しむ「月見櫓」、天守の入口を守る「付櫓(附櫓)」、ものを見張る「物見櫓」などがありますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、サクッと、櫓についてまとめてみました。
三重櫓は、一見、天守にも見えますよね。なので、実際の天守が焼失してしまったとか、もともと天守を作っていなかったという城は、この三重櫓を天守としていたところもあったようです。その場合、「御三階櫓」と呼ばれていたそうです。
弘前城の御三階櫓、丸亀城の御三階櫓などがそれにあたります。これらは、現存天守として12城に指定されていますね。
天守閣と櫓は、それらが一体で、城を構成しているんですね。^^
それぞれの櫓の名称と形を観察してみると、何のために置かれたのかがわかるような気がします。
ぜひ、天守閣だけではなく、櫓にも注目して、足を運んでみてはいかがでしょうか?
それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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